マルチドリル工法(地中障害撤去工)はこんな時に役に立ちます!
こんな時① オールケーシングの機械が入らない!
大口径の基礎杭を打設したり、地中の障害物を撤去して置き換えをしたり。そんな時に活躍しているのがオールケーシング工法。全周回転機(CDやテーブルマシンとも呼ばれる)とクラムバケットでダイナミックに掘削しつつも孔壁をケーシングで保護しながら掘削するため、置き換えもとてもしやすい工法です。
しかし、全周回転機は大型のものが多く、クレーンも大型になるため、現場の広さがない場合は施工が出来る範囲がかなり限定される事があります。
そんな時に、マルチドリル工法が活躍します!
- マルチドリル工法なら、コンパクトな施工機械とバックホウのみで狭隘地でも施工可能!
- 特に壁際での施工は隣地障害から200㎜近くまで近接施工可能!
こんな時② 杭打ち施工で掘れない!
新たなビルや建物、構造物の施工時に地盤補強として鋼管杭や既製PC杭などを施工します。
そんな杭も、事前のボーリング調査で設計した深度まで杭の先端を到達させないといけません。
以前ニュースでも『杭の深さが規定よりも浅かったため、建物が傾いた』などと聞いた事があるかもしれません。
しかし、実際の杭の施工現場では想定しなかった大きな石や残骸などが杭打ちの障害になり、設定深度まで到達できない事があります。
そんな時に、マルチドリル工法が活躍します!
- マルチドリル工法なら、杭の径に合わせて障害をきれいサッパリと取り除く事ができます!
- 取り除いたあとは施工に適した材料で置き換えが可能なので確実に杭が打てるようになります!
こんな時③ 杭抜きで全部は取れなかった!
近年、再開発が盛んな時代となり、古い建物はどんどん解体されていっています。
そんな中、地中で建物を支えていた杭も取り除かれる事となります。現在国内では杭抜きにはケーシングが使用されており、杭の外周をケーシングと水と空気でほぐしてから、クレーンで引き抜くという手法が一般的です。
しかし、昔の杭になればなるほど、杭が途中で破損していたり、斜めに打ち込まれていたり、そういった杭をすべて引き抜くのは不可能に近いです。発注者からは完全撤去という条件を出されていた場合、どうにかして取り除く必要が出てきます。
そんな時に、マルチドリル工法が活躍します!
- マルチドリル工法なら、特殊なバケツ型の掘削機械を駆使して鉄筋の破片も取ってきます!
- 地中丸ごと取ってくるので視覚的にも納得できる施工が可能!
- 杭抜きで問題になりがちな埋め戻しの問題もバッチリ置き換えが可能です!
こんな時④ 解体工事で取れない基礎がある!
ビルなどの建物解体工事の際、昔は敷地いっぱいに建築していたため、隣の壁にピッタリとくっついている場合が多いです。解体工事屋さんはそれをプロの技術で隣を傷付ける事なく解体するから圧巻です。
しかし、地下にも基礎が埋まっていて、それも隣とピッタリの場合、解体工事屋さんでも取り除けない場合があります。隣のビルの地下が崩れたりすると目も当てられません。土留めを打ち込むスペースすらない場合もあるため、隣に影響を与えずに地下障害を取り除く必要が出てきます。
そんな時に、マルチドリル工法が活躍します!
- マルチドリル工法なら、孔壁を保護しながら地下構造物を撤去するため隣地への影響はありません!
- 近接200㎜まで施工可能なため、山留無しでほとんどの障害物が撤去可能です!
- 撤去後の埋め戻しもケーシング内部で行うため安全に行う事ができます!
こんな時⑤ 地中連壁(H鋼材あり)の撤去がたいへん!
大きな解体現場などでは、過去の地中連壁(H鋼材あり)の撤去が行われれる事があります。
セメント壁に、長いH鋼材が等間隔に入っているため、解体時のスペースや条件によってはとても撤去が困難な場合があります。
そんな時に、マルチドリル工法が活躍します!
- マルチドリル工法なら、H鋼材とH鋼材の間を破砕撤去できるため引き抜きが可能に!
- ケーシングで孔壁を保護しながらの施工なので、H鋼材は安定した状態で破砕が可能!
こんな時⑥ 山留の施工が出来ない!
地下の構造物を解体する際や、基礎を築造する時など、地下にアプローチするためには土の壁が崩壊しないようにするために、山留の施工が必須となります。
山留の施工方法も様々ですが、想定外の硬い地盤に出会ったり、計画時点で機械が収まらなかったりという問題が起こる事は日常茶飯事です。そういった事で計画が進まなかったり、施工が止まってしまったりという問題が発生してきます。
そんな時に、マルチドリル工法が活躍します!
- マルチドリル工法なら、想定外の転石層や軟岩層などを施工に適した材料に置き換える事が可能!
- 施工機械がコンパクトなので、狭隘地での計画時に部分的に活用可能!
地中の障害に困ったら、タムラクレーンへご相談ください。
いかがだったでしょうか?
地中の障害とは突然出会う事が多いです。事前にわかっていればいいのですがボーリング調査も、たったの10㎝にも満たないケーシングでのサンプリングが元となっているため、実際の施工時に想定外の事が起こるのは必然です。
ただ、現場は走り出したら止まれないもの。
そんな時には是非、タムラクレーンへお声かけください。九州一円はもちろん、他県でも、離島でも、駆けつけます!よろしくお願いいたします。