地中障害撤去における地中障害物とは?知っておきたい基本知識と種類

タムラクレーンで行っている地中障害撤去工事。様々な現場の地中障害物を撤去してきた中で、依頼主様が考える地中障害とは何か、弊社が対応できる地中障害とは何か?それを今回記事にしてみました。

地中障害とは、工事の際に地中の中にあり、作業の妨げになる埋設物などを指します。普段は目に見えませんが、工事中に見つかると大きな支障となります。ここでは地中障害物の定義と、その調査がなぜ必要かを九州を中心に地中障害撤去工事サービスを提供するタムラクレーンが解説します。

地中障害物とは何か?

タムラクレーンが実施する地中障害撤去の対象となる「地中障害物」とは、地面の下に埋まっていて工事の障害となる物全般を指します。たとえば古い建物の基礎コンクリートや地下室やエレベーターピットなどのコンクリート地下構造物。
大口径になる場所打ち杭、深礎杭、柱状改良などのコラム杭、比較的小口径だが地下深くに杭頭が存在する松杭、木杭、コンクリート杭などの既成杭、鋼管杭など地盤改良やくい基礎などの地盤改良等の補強体。
地盤にある転石層や礫層、軟岩などの岩盤層など、杭施工における障害物。
その他人為的な埋設物が対象になります。
これらは地表から目視できないため、実際に掘ってみるまで存在に気づきにくい厄介な存在です。

なぜ地中障害物調査が必要なのか?

では、なぜ事前に地中障害物調査が必要なのでしょうか?理由は簡単で、見えないリスクを放置すると重大な問題に発展しかねないためです。地中障害物を確認せずに工事を進めてしまうと、途中で障害物が発見されて工事を中断せざるを得なくなり、工期の遅延費用の増加につながります。

最悪の場合、地下に残った埋設物が原因で工事着手後に施工が不可になり、施工自体が中止になる事があります。
事前に調査を行うことで、これらのリスクを回避し安全かつスムーズな工事や取引を実現できるのです。

地中障害物があった場合のリスク

建設工事への影響(工期遅延、費用増加)

工期遅延・費用増加: 障害物の撤去や追加工事のため予定より工期が延び、当初見込みにない費用も発生します。

不動産取引への影響

土地の売買において、地中障害物はトラブルの元になります。購入後に埋設物が見つかると撤去費用の負担で揉めたり、予期せぬ出費で土地の価値が下がったりする可能性があります。

地中障害物の種類

地中障害物には実に様々な種類があります。大きく分けると、人間の活動によって生じた人工物による障害と、地盤そのものに起因する自然物による障害の2種類です。障害物としては、過去の建築物に由来する埋設物から、自然に存在する岩や水まで多岐にわたります。以下では、それぞれの代表的な例を見てみましょう。

人工物による地中障害物(埋設物)

基礎、擁壁などの構造物

古い建物の基礎コンクリート、擁壁などが地中に残っているケースです。新しい基礎を施工する際に干渉し、撤去工事や設計変更が必要となって工期費用に大きく影響します。

土留めなどの埋設物

過去の工事において、地中に埋設された鋼矢板、H鋼材などの土留め材。古い図面に載っていないこともあり、施工時に見つかると埋設位置を把握する事が難しく、対象施工位置のみの撤去になる事が多いです。

場所打ち杭などの杭体埋設物

大口径の場所打ち杭や深礎杭。中口径の柱状改良などのコラム杭。松杭や木杭、鋼管杭など。比較的、図面が残っている場合が多く、施工に影響する範囲のみの撤去が可能なケースが多いです。

自然物による地中障害物

岩盤、玉石、礫層

硬い地層(岩盤や巨大な石などの転石)が出現すると鋼管杭施工や、通常の掘削を妨げます。密集した礫層なども同じく、地中障害撤去工や、ダウンザホールハンマーなどが必要となります。

地中障害物を発見するための調査方法

地中障害物のリスクを未然に防ぐため、さまざまな調査方法があります。地面に向けて電磁波(レーダー波)を照射し、その反射を分析することで地下の状況を調べる地中レーダー探査(非破壊)やボーリング調査、サウンディング試験など調査方法はさまざまです。調査方法の一部をご紹介します。

調査方法概要メリット注意点
地中レーダー探査電磁波で地下の埋設物・空洞を探る非破壊検査。掘削せずに広範囲を短時間で調査可能。地盤条件によっては反応が不鮮明。深すぎる対象は検出困難。水があると不可
ボーリング調査直径66㎜のコアを掘って土や障害物を直接採取・確認する手法。実物を取り出せるため信頼性が高い。調査地点が限られ範囲全体の把握は困難。費用も高め。
サウンディング試験棒を地中に貫入して抵抗から地盤硬さを測る手法。連続的な硬さデータが得られ軟弱層や硬い層を把握しやすい。低コスト。硬さ情報のみのため障害物の種類までは特定できない。
レイリー波調査振動反響の方法で地下の強度を深度ごとに検出する手法。地下の障害物を比較的把握しやすい費用が高めであるのと、反響度分布を分析する修練度に左右される

地中障害物への理解を深め、適切な対策を

結論として、地中障害物は事前に既存の図面や情報などをよく調査・把握して適切に対策することで、リスクを大幅に低減できます。計画段階での入念な調査と、障害物発見時の対応についての計画が重要です。もし地中障害物が見つかった場合は、無理に工事を進めず、専門業者による撤去や地盤改良など適切な処置を講じましょう。

長崎にあるタムラクレーンでは九州を中心に地中障害撤去の専門サービスを提供しており、大型の既存杭や転石層の撤去にも対応しています。しっかりと地中のリスクに備え、安心できる施工・取引を進めていきましょう。